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ツイッターでのまとめや走り書き

状態異常

長らくブログ放置してすいません。
お詫びに有意義な話を書こうとしたら長文になってしまいました。
とりあえず結論は「麻痺っていう状態異常のリターンが少ない」って話です。
ここに書いた話は全体の半分にも満たないです。
後半部で書きたかった具体的な活用法やそれに適したポケモンや戦い方に関してはまた後日。

1.状態異常について
ポケモンはダメージリターンを狙うゲームなのは明白。
ゲーム設計上TODや降参の特殊勝利を除けば相手の選出3体をHPを0にすることでしか勝利は得れない。
つまりこちらがダメージをいくら食らっても3体をいかに早く倒すかが考える基本ポイントになる。
これがダメージのリターンに対する基本的な考え方。

じゃあ状態異常のリターンとは何か。
状態異常のリターンは相手のダメージリターンを下げたりこちらのダメージリターンをあげたり遅らせたりするもの。
ここでの状態異常は「やけど」「まひ」「ねむり」「もうどく(どく)」「こおり」に限定。
ポケモンではさらに「ひんし」も状態異常であり、「メロメロ」「こんらん」「やどりぎのタネ」「ちょうはつ」「アンコール」などの状態変化と呼ばれるものも広義では状態異常に含まれる場合もある。なので今回は上の5つに限定させる意味で定義付けさせて貰う。

閑話休題。このうち「こおり」「どく」だけは今回のテーマではサブとして扱う。
というのも4つに関しては全てこちらが能動的に状態異常にする手段があるが、「こおり」だけ追加効果でしかならないので同じテーブルで語るのは適切ではないと考える。
さらに「どく」は能動的な手段と追加効果を併せ持つが一般的には「もうどく」状態のほうが一般的であるため今回はサブになる。

2.状態異常のリターン
さて「やけど」「まひ」「ねむり」「もうどく」「こおり」の5つのうちどれがリターンが高いか。
結論から言うと「こおり」≧「ねむり」>「やけど」>「もうどく」≧「まひ」である。
「まひ」に関して皆が勘違いしているが、リターン面でいうと「やけど」には絶対的に下になる。
ここでいうリターンとは状態異常にかかった場合のかけた側の得れるメリットである。
リターンは以下のとおりである。
「こおり」 特殊な回復技を使用しない場合3/4で行動不能。特殊な回復技を強制させれる。
「ねむり」 2/3の確率で相手の行動を1回 1/3の確率で相手の行動を2回停止させれる。
「やけど」 物理技のダメージを半減 毎ターン終了時に1/10のダメージを得れる。
「もうどく」1ターンで1/16 2ターンで3/16 3ターンで3/8 4ターンで7/16 5ターンで3/4 6ターンで回復手段を持たない場合死亡 及び交代を強要出来る。
「まひ」 1/4で行動不能 相手の素早さを1/4に出来る。

言い換えると「こおり」「ねむる」が高確率で行動不能 「やけど」が物理ポケモンの機能停止 「もうどく」が回復手段を持たないポケモン及び回復手段を持っている耐久ポケモンへの持久戦拒否 「まひ」が低確率だが常に行動不能をもたらす。

行動不能に対するメリットはポケモンでは大きいが、これをどうリターンに変えるか。
早い話「ねむり」状態にしてそこからリターンをどう取るか。
「さいみんじゅつ」から「たたりめ」というのが最もわかりやすいリターンの取り方。
単に「シャドーボール」を2回打った時以上のリターンが得れる確率が68%(詳細計算は省く)
70%近くリターンが状態異常を絡めて取れる計算。
これは明確であるし、メガゲンガーがメガランク上位なのは当然である。
またカバルドンであくびで眠らせた場合カバルドンが倒れた場合は100%、倒れない場合でも交代挟んで2/3で2回動くチャンスを得れる。
行動不能でのリターンの取り方が「ねむり」は一番取りやすい。

同じく「まひ」の場合はどうか。これは逆で1/4でしかリターンが取れない。つまり3/4はリターンなしになる。「まひ」を能動的に入れる電磁波の場合1ターンを消費しているので1回麻痺らせても速度低下以外のリターンはなく2回麻痺らせてようやくリターンが取れる。
もちろん速度が変化するので速度低下でもリターンは取れるが行動不能での純粋なリターンは少ない。

ここまでで分かる通り「ねむり」はこちらの行動回数を増やすことでのリターンが得れる。
じゃあ他はどうか。
「やけど」は物理ポケモンの機能停止を強制する。
攻撃力が1/2になるというのはつまり相手が2回で1回の行動分にしかならない。行動回数を常に遅らせてこちらの行動回数擬似的にあげる効果がある。ただしやけどば物理ポケモンのみで特殊ポケモンや耐久ポケモンへの機能停止は難しい。
よってやけどは物理ポケモン以外でどうリターンを取るかが課題になる。

「もうどく」は「やけど」と同じで耐久ポケモンの機能停止を強制する。
ただし、耐久ポケモンは「もうどく」状態の機能停止を回避する技や特性(「ねむる」「いやしのすず」「アロマセラピー」「しぜんかいふく」)を所持しているケースが散見される。
なので評価は「やけど」より低い

さてもう一度「まひ」に戻る。
「麻痺」が本来リターンを取れるのは速度の早い相手である。例えば雨状態のキングドラバシャーモ
これらは速度ゲームを仕掛けるには必要な数値を叩き出すのが難しい、それに対する点では有効だが逆に言えばそれ以外からのリターンを稼ぐのは適さない。

これを踏まえた上で追加効果における状態変化の強さである。
上記のようにターンを消費して状態変化をかける場合のリターンは難しいが、追加効果はダメージでのリターンが稼げているので安易にリターンを取り戻せる。
なら確率以外はリスクがないのか。当然リスクがある、他の状態異常が入らない点だ。
つまり対応にアドリブ力が問われる。物理には「やけど」、耐久には「もうどく」が有効だが、これが単なる「どく」だとどうか。
定数ダメージのリターンは入るが戦略の崩壊を招きかねない。だからこそリターンを常に最大するアドリブ力が必要である。